エールフランスでオーバーブッキングされた話

みなさんこんにちは、はてブロでは初めまして!

 

さて突然ですが、この記事を読んでくださるのはどんな方でしょう?

多分、私と類似した境遇の方だとは思いますが、

 

・オンラインチェックイン時間を過ぎても、航空会社からチェックインを促すメールがこない

・空港のオートチェックインの機械でパスポートが弾かれる

・いきなりチェックインカウンターで「お前の席ないから」と言われる

・航空券の座席に”SBY”という謎の文字がある

 

などではないでしょうか!?これ全部昨日の私です!!

タイトルの通り、航空会社はストや塩対応に定評のあるエールフランス!なんかもうこういう記事では常連さんですよね。

あと、この手の記事は

「オーバーブッキングされたらアップグレードされた♡」やら「マイルを貯めるには自主的に席を譲ろう」やらの美味しく聞こえる話が多く、

私のように「深夜外国の空港で一人取り残されて、翌日の振替便出発までに諸々の手続きを済ませた」みたいな、

あまり良い思いできなかったものって少ないなあと思い、備忘録を兼ねて書いています。

※三年前にANAのパリ〜成田便で一度オーバーブッキングに引っかかり、同じ便でアップグレードされた時は、そりゃわざわざはてブロ書こうなんて気になりませんでしたからね、当然です。

 

航空会社では、予約受付時に歩留まりを踏まえ、座席数よりも多めに予約を受けるのが合法的に許可されています。予約をコンファームしても搭乗しないお客さん(所謂No Show)があり、空席を作ってしまうと採算が取れないからですね。

殆どの便では、お客さんがあぶれることなく運行するのですが、たまに、というか海外では結構な頻度で、座席数よりも多いお客さんが空港に来てしまうことがあり、一部のお客さんの搭乗を拒否することがあります。

最近、ユナイテッドでお客さんが引きずり下ろされたのが問題になりましたが、それでも航空会社も民間企業である以上オーバーブッキングは仕方ない……

とは思うのですが、当事者になるとやっぱり辛いです。

 

さて私が予約していたのは、パリ・CDG〜羽田の深夜便、AF274便。

出張のため予約は5ヶ月前くらいに済ませており、まだランクは下ですが一応フライングブルー会員です。

仕事は南仏だったため、前日の夜にニースから空路でパリ入り。

この便の出発前日にはエールフランスからニース便チェックインしろよーというメールが来ていましたが、羽田便についてはなし。

違和感はありましたが、翌日もバタバタとしておりオンラインチェックインはできず、空港に着いたのが出発2時間前。

ここでRER(パリ市内から空港への電車)の駅にある自動チェックイン機がパスポートを弾く。空港内も然り。

場所を変えて何度試してもダメで、係員にそれを伝えたら有人カウンターに案内され、そこでパスポートを見せると

「予約が反映されてなくて座席の空きもないです。とりあえず荷物だけは先に運ぶけど、ギリギリまでわかんないから、出国手続きは済ませてあとはゲートの係員に聞いて。乗れるといいけど……。」

渡された搭乗券の座席欄にはSBY、即ちスタンバイの文字。おう、まじか……

 

_:(´ཀ`」 ∠):

 

搭乗開始予定10分前にゲート到着、そしてゲートの係員に事情を説明。

調べてくれるものの空席はなし。なんてこったいみんな乗るのかよ。

「とりあえずここから離れないで待ってて。席ができたら呼ぶから……」

搭乗が始まり、ビジネス、プレエコ、エコノミーのゾーン1-5までみんな搭乗。

この時点で声がけがなく、頼みの綱はファイナルコール……

しかし呼ばれた日本人男性も慌てて駆けつけ、「C’est complet !(満席です)」

 

※ここで空席ができて呼ばれるパターンも多いみたいなので、とりあえず諦めずにゲートまでは行ったほうがいいと思います。

 

_:(´ཀ`」 ∠):_:(´ཀ`」 ∠):

 

ここから諸々の補償手続きが始まります。

1、宿泊

宿泊は、エールフランス指定のエアポートホテルです。

私にあてがわれたのは、ターミナル3から徒歩1分のibis。

パリ市内に泊まれないか交渉したのですが、その場合は市内への往復タクシー券のみの補助で宿泊は自力になってしまうとのことだったので、ibisで妥協しました……

ちなみにibisが近すぎるのか私が重客じゃないからかなのか、タクシー券はなしで、空港の公共シャトルCDGValで移動です。

ibisのカウンターでもらったバウチャーを見せると、受付のおっちゃんが「お前……乗れなかったのかかわいそうに……」と言いながらすぐにタダでカードキーをくれました。朝食付きで、COは12時だったので結構ダラダラさせてもらいました。 

アメニティは液体石鹸とタオル類のみですので、歯ブラシなど必要な場合は買ってから移動しましょう。ホテル内の自販機で髭剃りや女性用生理用品などが売ってるのは確認できました。

 

2、補償金

オーバーブッキングによる搭乗拒否の場合、補償金が支払われます。

私が提示されたのは、現金で300ユーロ支払いか、今後一年使えるエールフランス便用の商品券400ユーロ分で、前者を選択しました。

こちらは深夜でカウンターが閉まっていたので、翌日手続きをしました。

ターミナル2E内のエールフランスチケット売り場で、バウチャーと引き換えに支払いを受けられます。ユーロ現金払いかクレジットカード付けが選べたので、カードを選択。フランスではいつものことですが並ばされるので、お時間にはゆとりを持って。手続き自体は5分もかからず終わりました。

 

3、空港内で使えるミールクーポン兼RELAYのクーポン

諸々のバウチャーと一緒に、空港内で使える15ユーロ分のミールクーポンも貰えます。もしくはRELAYで15ユーロのお買い物券としての使用もできます。

経験者のブログを読む限り、あまり美味しそうなものには使えなさそうなので、私はRELAYで普通に買い物しました。本でもおやつでも何でも使えます。なお、お釣りは出ません。

 

私はフランス語が少々話せるため、またオーバーブッキングでの締め出しが二人だけで、うち一人はフランス人だったのも幸いし、諸々の手続きが比較的スムースにできたと思います。

それでもホテルにチェックインできたのは、ゲートクローズから45分後くらいでしたし、皆さん経由便だったり語学の問題だったり、子どもや高齢者連れだったりとそれぞれもっと大変なことがあると思います。

しかしエールフランスではどうもオーバーブッキングはよくあることのようですので、スタッフは対応にも慣れています。(慣れすぎててあまり謝ってくれません)

とにかく焦らず落ち着いて、受けられる補償は全部受けましょう。

また、私も一度ありましたが、オーバーブッキングされるとアップグレードされることもありますので、諦めずギリギリまで粘るのもいいと思います。

何はともあれ、これを読んでいるあなたが無事に飛行機に乗れますよう。

 

Bon voyage et bon retour à tous...